ストレッチ素材とは何?さまざまなアイテムに使用される魅力を紹介

「ストレッチ素材はどのようなものなの?」
「ストレッチ素材がどのようなアイテムに使用されているか知りたい」
上記のような疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
ストレッチ素材の洋服は動きやすく、体にフィットするため、着心地がよいです。スーツなどにも取り入れられており、身近な存在となっています。
本記事では、ストレッチ素材について詳しく解説します。ストレッチ素材を使用したアイテムをお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

ストレッチ素材とは

ストレッチ素材は、伸縮性のある素材のことをいいます。ストレッチ素材は、主に3つあります。1WAYで縦横の一方向に伸びる生地と、2WAYで縦横両方に伸びる生地、4WAYで縦横斜めに伸びる生地の3つです。
基本的には、2WAYも斜めに伸縮しますが、4WAYの方がより伸縮しやすい特徴を持っています。
ストレッチ素材は、伸縮性に優れていて動きやすいため、心地よく外を歩き回れます。ストレッチ素材に使用される原料はポリウレタンで、ゴムのような伸縮性があり、軽量でシワになりにくい特徴があります。しかし、劣化する速度がほかの素材よりも早いため、注意が必要です。
ストレッチ素材は、肌触りがよくて着心地がよい特徴があるため、1日中着用していてもストレスを感じることはありません。また、フィット性が高いため、着用したスーツなどのズレを防いでくれます。
そして、ほかの繊維と組み合わせることで、機能性と伸縮性を兼ね揃えられるのも、大きな特徴です。

1WAYストレッチ素材の特徴

1WAYストレッチ素材は、縦方向か横方向のどちらかにしか伸びないのが特徴です。1WAYは、主に横方向にストレッチがある生地です。
こちらでは、1WAYストレッチ素材のメリット・デメリットについて解説します。

メリット

1WAYストレッチ素材のメリットは、軽いことやコストが抑えられることなどです。また、さまざまな用途で活用されている点も、メリットといえるでしょう。
1WAYストレッチ素材は、重さが軽いメリットがあります。たとえば、仕事中に着用する作業服が重いと、動きにくく、仕事がしづらいです。1WAYであれば、軽いため、作業中に動きやすく、仕事の効率が上がります。
また1WAYは、2WAYと比較するとコストが抑えられます。縦方向と横方向のどちらかにしか縮まないので、密度が上がらず、糸量も増えないため、コストを抑えられます。
コストを抑えられれば、気軽に使用できるでしょう。ストレッチ素材のコストを抑えたいと考えている方には、1WAYがおすすめです。
1WAYは、Tシャツやトップスなどの身近な服から、ソファーのカバーまで幅広く使用されています。1WAYストレッチ素材の服などが自分に合うのか試してみましょう。

デメリット

1WAYストレッチ素材のデメリットは、縦横どちらにしか伸びないことやフィット感が低いことです。また、透けやすいのもデメリットになるでしょう。
1WAYは、縦方向か横方向のどちらかにしか伸びないため、着心地がよくても、縦のラインがきれいに見えない場合があります。たとえば、ストレッチパンツを履いて外出をしたときに、1WAYだと脚のラインをきれいに見せることが難しいです。外出時にオシャレをして出かけるのには、向いていません。
また、1WAYの服はフィット感が低い特徴があります。服を着用して大きすぎたり、小さすぎたりすると、着心地が悪い以外に、かっこわるく見えてしまいます。そうならないためには、自分の体にフィットする服を選ぶことが大切です。
フィット感があるストレッチ素材を選べば、オシャレに見せられるうえに、清潔感を演出できます。1WAYのTシャツを着用すると、下着が透けて見えてしまうデメリットがあります。夏は、薄着で過ごすときが多いので、十分に注意が必要です。

2WAYストレッチ素材の特徴

2WAYストレッチ素材は、1WAYストレッチ素材と比較すると、どのような特徴があるのか気になることでしょう。2WAYストレッチのメリットとデメリットについても解説します。

メリット

2WAYストレッチのメリットは、縦方向と横方向に伸ばせることや耐久性が高いこと、反発性があることです。また、肌触りと着心地がよいのもメリットです。
2WAYストレッチは、縦方向と横方向に伸ばせるため、自分の体の形に合った商品を作れます。また、体の形に合わせた美しいシルエットを出せます。さらに、大きな動きに対応してくれたり、オフィスワークで動かないときでも、型崩れしたりしません。
2WAYストレッチは、よく伸びることから、生地が受けるダメージを軽減できます。ストレッチ性のない生地の場合は、引っ張ったり、擦れたりして生地が傷みやすいです。ストレッチ性があれば、ダメージを軽減できるため、繰り返し洗濯をしても問題ありません。
反発性が高い生地は、伸びるだけではなく、伸びたあと、元の形に戻ります。伸び縮みを繰り返せるため、ヨレやシワになりにくく、綺麗な状態を保てます。ただ、繰り返し使用していると、反発性は弱くなってしまいます。その際には、ポリウレタンを使用した生地がおすすめです。
よく伸びる効果により、自分の体にもきれいにフィットして、2WAYストレッチなら着心地がよくて快適な点がメリットです。
着心地のよいTシャツやスーツを選べば、1年をとおして着たくなるでしょう。もし、服の質感がゴワゴワしていて着心地が悪いと感じるのであれば、自分にとって肌触りがよい素材を選んでください。

デメリット

2WAYストレッチのTシャツやパンツは、劣化しやすいデメリットがあります。2WAYストレッチによく使われる素材はポリウレタンです。ポリウレタンはゴムの1種であり、着心地のよさと反発性の高さに優れていますが、劣化がしやすく、寿命が3年程度になります。
なぜなら、紫外線や熱などの影響を受けることにより、劣化が進みやすいからです。
少しでも長持ちさせるためには、Tシャツやパンツを洗濯ネットに入れて洗濯をするのがおすすめです。2WAYストレッチは、劣化が進みやすいため、取り扱いには注意が必要になります。

1WAYと2WAYの違いを比較

ここでは1WAYと2WAYの違いについて、詳しく解説します。1WAY生地は、Tシャツなど身近な服に使用されていて、2WAY生地は水着やヨガウェアなどに使われています。ひとつずつ見ていきましょう。

ハリ

1WAY生地はハリが弱く、2WAY生地は強いです。ストレッチ糸が縮むことにより、密度が詰まって、ハリのよい生地になります。ハリ感のある生地を使用すると、着用したときに形があまり崩れずに、服の中で体が泳ぐのが特徴です。
パリッとしていそうなハリ感が強い2WAY生地は、シャツからパンツまで幅広く活用されています。

フィット感

1WAY生地はフィット感が弱く、2WAY生地は強いです。生地が体にフィットすれば、Tシャツがもたつかずにきれいに着られます。フィット感が強ければ、生地が密着するため、熱を逃しにくくなり、温かく過ごせます。
2WAY生地は伸び縮みがしやすいため、体の形に合わせた美しいシルエットを出しやすいです。体のシルエットを出し過ぎず、適度なフィット感を保ちたい場合は、1WAY生地の方が向いています。

透け感

1WAY生地は透け感があり、2WAY生地は透け感がないです。透け感は、使用する糸により異なりますが、密度の高い2WAY生地は透けにくい特徴があります。
パーティードレスを着用して、下着のラインが見えることが不安な方は、2WAY生地がおすすめです。ただし、2WAY生地は、伸びる生地であるため、生地が伸びきってしまうと、透けて見える可能性があるため、注意が必要です。
一方で、1WAY生地は薄くて透けやすく、通気性があるため、シャツなどに利用されることが多く、夏に重宝されます。

重さ

1WAY生地の重さは軽くて、2WAY生地は重いです。2WAY生地は、重さや密度が詰まるので重くなります。また、ストレッチ糸を使用するため、重くなりやすいです。

コスト

1WAY生地は、2WAY生地よりもコストを安く抑えられるため、気軽に購入できます。2WAY素材は、縦方向と横方向に縮むことで密度が上がるため、
糸量の使用量が増えてコストが高くなります。コストを抑えたい方は、2WAY生地ではなく1WAY生地を選びましょう。

ストレッチ素材のアイテム

2WAYストレッチ素材は、どんなアイテムに使用されているのか気になることでしょう。
ストレッチ素材を使用したアイテムは、下記のとおりです。

Tシャツやトップス

Tシャツやトップスは、ストレッチ素材が使用されているものがおすすめです。安い無地のTシャツを選ぶと、数回洗濯しただけで、伸びきってしまうケースが多いです。
ストレッチ素材のTシャツであれば、ヨレたり、伸びたりしないため、毎日綺麗に着られます。また、夏に着ていて汗をかいてしまっても、ベタ付かないため、快適な状態を保てます。
肌触りがよく、着心地のよいTシャツやトップスを着用したいのであれば、ストレッチ素材のものを選びましょう。

肌着・アンダーウェア

普段使用する肌着からアンダーウェアまで、直接肌に触れるアイテムにもストレッチ素材が使用されています。体をスムーズに動かせるように、2WAYストレッチ素材が使用されているケースが多いです。
最近では、履き心地のよいボクサーパンツが男性に人気です。肌触りや通気性がよく、体にフィットするストレッチ素材であるため、すっきりとしたズボンと合わせやすいです。
肌触りや通気性、履き心地を重視したい方は、ストレッチ素材の肌着・アンダーウェアを選びましょう。

スポーツウェア

スポーツは動き回ることが多いので、スポーツウェアにはストレッチ方向に制限のない2WAY素材が使用されます。ストレッチ性の高いスポーツウェアを着れば、体を動かしやすいため、快適にスポーツができます。
ストレッチ素材は、肌触りがよく通気性もよいため、夏場に汗をかいてべたつくのを防げます。スポーツウェアを着てスポーツをする機会が多い方は、ストレッチ素材のものを選びましょう。

発表会・舞台衣装

発表会・舞台衣装やバレエのレオタード、アイススケートの衣装などにも、2WAYストレッチ生地が使用されています。ポリウレタンであれば、肌触りがよく、鮮やかな発色も可能です。
バレエや新体操では、レオタードを着用する機会があり、動きやすいだけではなく、体の形を浮き彫りにすることで、芸術性を引き出してくれます。またピアノの発表会では、ドレスを着用する機会があり、ストレッチ素材を使用すれば、女性らしい美しさを演出できます。
バレエ・新体操・ピアノの発表会をする方には、ストレッチ素材の衣装がおすすめです。

作業着

伸縮性に優れた作業着は、動きやすいだけではなく、身体のラインにフィットするため、現場作業時の動きを快適にサポートしてくれます。シワになりにくい作業着がよい場合には、素材はポリエステルやナイロンといった化学繊維を使用しているものにしましょう。
また、繰り返し洗って使用する作業着は「洗濯ネットに衣類を入れる」「洗濯後はすぐに取り込む」など、洗濯方法に気を使うべきです。
ストレッチ素材は、ストレッチデニム・チノパン・ボトムスで使用されています。製造業や建設業など、作業現場に行く機会がある方やデスクワークで仕事をしている方には、ストレッチ作業着がおすすめです。

スーツ

ストレッチ素材が使用されているスーツを選ぶとよいです。スーツを着ているときに激しく動くことはありませんが、体を拘束されているような感覚があります。ストレッチ素材を使用すれば、より身軽で1日中着ていても快適に過ごせます。
また、2WAYストレッチ素材を使用したスーツであれば、締まりのある服の形になり、崩れにくいのがポイントです。ビジネスマンとして働いている方には、ストレッチ素材のスーツがおすすめです。

まとめ

本記事では、ストレッチ素材について詳しく解説しました。ストレッチ素材は、伸縮性と弾力性に富んだ素材で「1WAY」「2WAY」「4WAY」と呼ばれるものがありました。2WAYストレッチは、反発性が高い生地であることから、ヨレやしわになりにくく、肌触りや着心地がよいメリットがあります。
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