パーティーや会食など華やぐ場でのスーツスタイル

華やかな場所には、どのようなスーツスタイルで行けばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。社会人として、その場にそぐわない装いにならないよう注意しなければなりません。
その際は、ドレスコードを確認して内容に応じたスーツを選ぶ必要があります。そこで今回は、スーツスタイルについて詳しく解説していきます。選び方やおしゃれに見えるポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

パーティーや会食にはスーツスタイル

結婚披露宴などの大きなパーティーや会食などの交流会では、スーツで行くのが望ましいです。その場に合った服装で行くことは、大人としての最低限のマナーとなります。
集まりによっては、規定がある場合も少なくありません。参加の前には必ずチェックするようにしましょう。

ドレスコードを守る

参加する際は、ドレスコードを確認しておきましょう。ドレスコードは、ホスト側が設定する服装の決まりごとです。
決まりがない場合ももちろんありますが、クルーズでの食事会や大きな集まりでは、参加メンバーに対して設けている場合も少なくありません。

どのような宴かによって内容はさまざまですが、服装だけにとどまらずTPOに応じて決まることもあります。また、必ずしも礼服とは限らず、カラーのみ指定されたり、ちょっとしたアイテムが指定されたりすることもあります。

男性はスーツやジャケットが一般的

男性は、スーツやジャケットスタイルを指定されることが通常です。結婚式の二次会といった少し格式張らない格好でも大丈夫そうな場合でも、指定があればスーツやジャケットを着用しましょう。
ドレスコードは、あくまでもホスト側が決めている規定であり、厳格な決まりごとではないので安心してください。しかし、その場の雰囲気に合わせることは参加者を含めたその場の統一感を持たせるという意味合いもあります。

また、品格を保つ意義もあるため、参加するのであれば最低限守らなければならないルールともいえます。とはいえ、折角の集まりです。その場に合った服装をするとともに、ルールを守りながらオシャレも楽しんでいきましょう。

ドレスコードと気にしたいポイント

参加の際にドレスコードがある場合は、その場に合わせた装いをしなければなりません。しかし、指定されている服装ばかりに気を取られがちですが、清潔感のある装いを心がけることも大切です。
シワや汚れのない衣装、髪型や爪などもしっかりと手入れしておく必要があります。また、どんな場合でもスーツを着用すれば大丈夫という対応は失敗してしまう可能性があることも覚えておきましょう。

仮にジーンズをドレスコードとしている場合、スーツで参加してしまっては周りとの協調性が失われ会場で浮いてしまうことになります。参加する際には、招待状をしっかりとチェックして確認が抜からないようにしてください。

会場の雰囲気

会場の雰囲気を確認しておくことは重要です。なぜなら、服装の決まりがあるということは、その場の雰囲気が壊れないようにする目的もあるからです。
会場は、照明やテーブル、小物などすべてにおいてカラーやテイストを合わせて、雰囲気作りをしています。そのため、参加場所の雰囲気を事前に調べておくことは非常に重要といえるでしょう。

カジュアルな感じなのか、大人っぽいスタイリッシュな感じなのか、ネットで検索して雰囲気を感じ取ることは注意しておきたいポイントのひとつです。

パーティーの種類

参加の前には、どのような集まりなのかを知っておく必要があります。披露宴や記念式典、表彰式といった種類があり、一般的には祝福することをメインにしたものをいいます。
そのため、参加者から祝福される側が最も華やかなことが自然です。参加する際は、主役の装いをイメージして、同じ色や柄の服装は避けるようにしましょう。

また、過度に明るく派手な色や衣装は失礼となり、その場の雰囲気を壊しかねません。祝福される側をたてるような装いを意識してください。

パーティーに集まる人々との関係性

参加者やホストとの関係性も重要なポイントのひとつです。集まる人々が親しい間柄の場合はより自由になり、自分らしさを取り入れた服装をしても大丈夫なケースもあります。
ただし、開く側が会社の上司の場合や、反対に部下の披露宴に上司として参加する場合は、格式のある装いにする必要があります。どのような服装か迷った際は、自身の立場がどちらに近いかを考えてみましょう。

ホスト側か参加者側、どちらと関係が深いのかを知っておくことは、服の合わせ方の参考になります。もしも、迷った際は店舗のスタッフなどに相談してみるのもよいでしょう。

スーツスタイルの選び方

服装に決まりがある場合は、その内容に沿って考えなければなりません。スーツにはいくつかの種類があるため、それぞれの特徴を理解しておく必要があります。
ここでは、主な種類を4つご紹介します。

フォーマル

格式のある集まりや冠婚葬祭などではフォーマルなスーツを着用します。正礼装とも呼ばれており、時間帯によって違いがあるのが特徴的です。

昼はモーニングコート、夕方から夜はタキシード、夜は燕尾服(えんびふく)となっており、参加する時間帯で指定される服装が異なります。
しかし、近年では燕尾服を着ることが少なくなってきており、タキシードが普及しているのが現状です。

セミフォーマル

フォーマルの次に格式のあるスーツとしてセミフォーマルがあります。準礼服とも呼ばれており、こちらも昼と夜でスーツに違いがあります。

昼はディレクターズスーツ、夜はタキシードとなっていますが、昼と夜どちらでも着用して構わないブラックスーツを選択するケースも少なくありません。
なかには、入学式や会食などフォーマルより堅苦しくない場合は、準礼服を着用してもよいとされています。

インフォーマル

フォーマルとカジュアルの中間に当たる服装で略礼装とも呼ばれています。平服でお越しくださいと記載があれば、インフォーマルで参加しましょう。
基本的なスタイルは、昼がチャコールグレーの無地、夜がミッドナイトブルーの無地とされていますが、ブラックスーツなどでも構わない場合が多くなってきています。

カジュアルエレガンス・スマートカジュアル

親しい友人のみの結婚式や同窓会などであれば、フォーマルほど堅苦しくなくてもかいません。
どのようなスーツがいいか迷った場合には、ブラックやネイビーのものを選ぶようにしてください。

華やかなシーンでは、少し光沢感のある生地を使ったスーツでも構いません。また、スマートカジュアルであれば、
あまり堅苦しくないジャケットやパンツスタイルでの参加も可能です。その際、ネクタイなども必須ではありませんが、普段のようなラフな格好ではないので注意が必要です。

スーツスタイルをおしゃれに着こなすには?

スーツでは、あまりおしゃれができないと思っている人も多いかもしれません。しかし、小物などを取り入れて、自分なりのおしゃれをすることが可能です。
その際に最も重要なのは、基本となるスーツをきちんと着こなすことです。着こなしがきちんとしていなければ、いくら小物を取り入れても素敵なスタイルにはならないからです。

まずは、スーツやシャツ、ネクタイの色や柄のバランスと整えましょう。たとえば、すべてを無地にしてしまうと無難な着こなしとなってしまい、地味に見える可能性が高くなります。

ネクタイだけは少し明るい色で柄の入ったものを選ぶなどすると、全体のバランスが取れておしゃれなスタイルに仕上がるでしょう。
反対にシャツを印象の強いものにするのであれば、スーツやネクタイの色は控えめにすればバランスがよくなります。

ただし、おしゃれを追求するあまり、個性的すぎたり派手な色ばかりになってしまったりしないように注意してください。
全体のバランスをしっかりと確認しながら、コーディネイトすることが重要です。

ポケットチーフを活用する

おしゃれに着こなすには、ポケットチーフを取り入れる方法があります。スーツの胸ポケットに挿して使用しますが、よりフォーマルな印象になったり、おしゃれな着こなしができたりするアイテムです。

ポケットチーフの色や素材はさまざまありますが、フォーマルなスーツには白を選択し、シルクやリネンのものを合わすのが基本となります。堅苦しくない場所では、素材や色でおしゃれさを演出するのもいいでしょう。
カジュアルなパーティーでどのようなポケットチーフを選ぶか迷った場合は、ネクタイの色と合わせるようにすると失敗がありません。柄の場合も同じものを選べば胸元がすっきりとした印象となります。

また、折り方にも種類があり同じものでもまったく違った印象を与えられます。
パーティーなどでは、ポケットからふわりと出るパフと呼ばれる折り方がおすすめです。挿し方も難しくなく、上品で優しい雰囲気になります。

カフスリンクスを取り入れる

フォーマルなシーンで、スーツの袖口を留めるためのアクセサリーのことです。
一般的なボタンとは違ってきらびやかなものが多く、チェーン式やモチーフ式などさまざまな形があるため、おしゃれさが出るアイテムといえるでしょう。

付け替えも難しくないため、参加するパーティーの雰囲気などによって変えられます。基本的に、昼の正装ではゴールドやシルバーの台に真珠などの白い石を用いたカフリンクスを使用します。

夜にタキシード着用する際には、黒い石のカフリンクスもおすすめです。ブラックススーツ着用時には、デザインも比較的自由に選んでも問題ありません。

さりげないおしゃれさを演出できるだけでなく、会話のきっかけになることもあるためスーツスタイルにぜひ取り入れてみてください。

基本的な着こなし方

スーツの基本的な着こなし方には3つのポイントがあります。色やデザインにはしっかりと留意し、TPOに合ったスーツの着こなしを意識しましょう。

ジャケットの定番カラー3色

一般的な色は以下の3つです。

  • ・ブラック
  • ・ネイビー
  • ・グレー

最も定番なのはブラックで、色選びに迷ったらブラックを選択すると間違いないでしょう。
今までは、少し堅苦しくない雰囲気を持っていたネイビーやグレーですが、近年ではパーティーなどで着用する人が増えています。普段でも活躍しやすいアイテムになる点もポイントが高いといえるでしょう。

生地は基本的に無地がおすすめですが、場合によってはストライプなどの柄物でも問題ありません。
よく失敗しがちなのが、ブラックを選んで全身が黒っぽくなってしまう場合です。ブラックのジャケットを選ぶときは、ほかのアイテムで爽やかさを出すように意識しましょう。

シャツは白が基本

シャツ選びも非常に重要です。フォーマルな時は、色や柄のあるシャツではなく、白のシャツを選ぶようにしましょう。

カジュアルでも大丈夫な場では、色のあるシャツを着用するとおしゃれな雰囲気が出せます
。しかし、色の強い派手なシャツは避けるように注意してください。淡い水色やピンクなどのシャツであればとくに問題はありません。

また、色のあるシャツを選んだ場合は、柄にも注意するようにしてください。ストライプや細かいチェックなどさまざまな柄がありますが、派手すぎる柄は避ける必要があります。
デザイン性がありつつも、控えめな印象となるシャツを選ぶように注意しましょう。

靴は黒のストレートチップ

全身のコーディネイトをまとめる役割として、重要なのが足元の靴です。パーティーへ参加する際にスーツで行く場合には、黒のストレートチップを合わせれば間違いありません。

つま先部分の切り替えデザインが横一文字になっている革靴のことで、冠婚葬祭だけでなくビジネスシーンでも幅広く使用できます。ストレートチップを選んだ際は、靴下の色は靴の色と合わせることで浮いた印象にならずに済みます。

また、つま先の切り替えがないプレーントゥというデザインもいいでしょう。素材は、革かエナメルのものを選ぶようにしてください。
スニーカーや紐のないローファーなどの靴は、フォーマルな場では履かないように注意が必要です。また、靴の形だけでなく、スエードやアニマル柄も避ける必要があります。お祝いの場で殺生をイメージさせてしまうためです。

まとめ

パーティーや式典などお祝いの場へ招待された場合は、必ずドレスコードを確認するようにしましょう。
どんな時でもスーツであれば大丈夫という考えは危険です。スーツには、さまざまな種類があるためそれぞれの違いを理解しておく必要があります。

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