長持ちさせるスーツのお手入れ方法!毎日することが大切?

仕事で毎日スーツを着ていて、お手入れのために休日、クリーニングに出す方も多いでしょう。しかし、毎日スーツを着ていると、だんだん劣化してきてしまい、きれいな状態を保てないことも少なくありません。
そこで今回は、スーツを長持ちさせるためのお手入れ方法を解説します。さらに、お手入れの際の使えるおすすめの便利グッズも併せて紹介します。

毎日お手入れすることが大切な理由

スーツをどれくらいの頻度でお手入れすればよいかわからず、1か月に1回の頻度などでクリーニングに出す方も多いのではないでしょうか。また、仕事がデスクワークであり、外出する機会がほとんどないことから、スーツが汚れていないと思い、クリーニングやお手入れをしていない方もいるでしょう。
しかし、いくらデスクワークとはいえ、スーツには汗やほこりが付着しており、ダメージを受けています。さらに、通勤途中に外気に触れることから、花粉やウイルスなどが付着していることも珍しくありません。
ほこりや花粉などが付着していても、目視で確認することが難しく、見た目だけではきれいな状態に見えるかもしれません。しかし、実際は汗やほこり、花粉などによって、スーツが汚れており、そのまま放置しているとスーツの劣化が進んでしまいます。
そのため、スーツを長持ちさせるには、毎日お手入れすることが大切です。

スーツのお手入れ方法

毎日クリーニングに出すのは、経済的にも時間的にも難しいでしょう。
ここでは、自宅でできるスーツのお手入れ方法を、詳しく紹介します。

脱いだスーツはハンガーにかける

帰宅したあと、スーツを脱いで、そのまま状態にしている方もいるでしょう。
しかし、脱いだスーツをハンガーにかけなければ、型崩れしたり、シワがついたりしてしまいます。そのため、家に帰ったら、すぐにスーツをハンガーにかけることが大切です。その際、幅の大きいハンガーを使うのがポイントです。
通常、スーツは立体的に作られているため、幅が狭いハンガーを使うと、逆に型崩れしてしまう可能性があります。そのため、幅広タイプのハンガーを使いましょう。

ブラッシングをして汚れを落とす

スーツには、ほこりや花粉が付着している可能性が高いため、スーツ用のブラシでブラッシングすることが大切です。さらに、丁寧にブラッシングすることで、害虫の餌である皮脂やほこりを取り除けることから、虫食い予防にもつながります。
また、生地や繊維の流れが整い、見た目に光沢感が出て、きれいになるといったメリットもあります。

アイロンや霧吹きでシワを伸ばす

ウール素材のスーツであれば、霧吹きをつかって水分を含ませることで、シワをのばせます。もちろん、必要以上の水をかけると、スーツが濡れてしまい、カビの原因となるため、霧吹きを使うときは、適度な量を守りましょう。
また、霧吹きが手元にないときは、お風呂に入ったあと、浴室にスーツをかけておくことで、霧吹きと同様の効果が期待できます。なお、いずれの場合であっても、しっかりと乾燥させることが大切なので、風通しがよいところで陰干ししましょう。
さらに、頑固なシワがついてしまっているときは、アイロンを使ってシワをのばすのもおすすめです。

ただし、素材によってはアイロンを使用できなかったり、使用条件があったりするため、スーツのラベルを確認しましょう。

2~3日はスーツを休ませる

仕事で毎日スーツを着ている場合であっても、複数のスーツを用意して、同じスーツを連続して使用しないことがポイントです。可能であれば、2~3日ほどスーツを休ませた方がよいでしょう。
同じスーツを使い続けていると、ダメージを受けて劣化しやすくなることから、できれば2~3着のスーツを用意してローテーションすることをおすすめします。

状況別スーツのお手入れ方法

スーツは毎日お手入れすることが大切ですが、突然のトラブルでスーツが濡れてしまったり、汚れがついてしまったりしたときは、どのような対処をすればよいのでしょうか。
ここでは、状況別のスーツのお手入れ方法を見ていきましょう。

スーツが濡れてしまったとき

雨でスーツの外側が濡れてしまったときは、タオルやハンカチで水分を取ることが大切です。そのあと、風通しがよいところで、1~2日ほどかけて、しっかりと乾燥させましょう。

スーツが汗で湿ってしまったとき

汗でスーツが濡れてしまったときは、スーツを裏返して、濡れタオルでやさしく拭き取りましょう。そして、スーツを裏返したままハンガーにかけて、1~2日程度乾燥させます。

シミやにおいがついてしまったとき

スーツにシミがついてしまったら、自分では完全に取り除くのは難しいため、すぐにクリーニングに出しましょう。また、においがついてしまったときは、スチームアイロンなどを使って、蒸気をあてるのが効果的です。
高温の蒸気をスーツに当てることで、におい成分を飛ばしてくれる効果があるため、においが気にならなくなるでしょう。そのほか、お風呂に入ったあとの浴室にかけておくのもおすすめです。
浴室は湿度が高く、スーツが水分をしっかりと吸い込むことから、においの原因となる成分を、水分が浮かび上がらせてくれる効果があります。
ただし、湿気をたくさん吸い込んでしまうため、ある程度においが取れたら、スーツをしっかりと乾燥させましょう。

泥はねを受けてしまったとき

泥はねを受けてスーツが汚れてしまったら、水を含ませたタオルで、軽くたたきながら拭きあげます。ポイントは優しくたたきながら拭き取ることです。
強く擦ってしまうと、汚れが伸びてしまい、水だけでは取れなくなってしまいます。さらに、乾燥ができていなければ、ニオイの原因となります。そのため、風通しのよいところで1~2日程度乾燥させましょう。

鳥の糞がついてしまった

鳥の糞がスーツについたときは、乾いたティッシュなどで汚れを拭き取ったあと、濡れたティッシュやタオルでやさしく拭きます。
ただし、鳥の糞は生地の繊維に入り込んでしまうことがあり、どうしても汚れが取れないときは、クリーニングに出しましょう。

油性の汚れがついてしまったとき

口紅やボールペンなどの油性のシミの場合は、中性洗剤を少量使って、シミを浮かび上がらせましょう。シミが浮かび上がったら、タオルなどでやさしく拭き取り、しっかりと乾燥させます。
乾燥を怠ると、ニオイの原因になったり、カビやダニが発生したりしてしまうため、注意が必要です。

水性の汚れがついてしまったとき

ジュースやコーヒーをこぼしてシミがついてしまったときは、タオルやハンカチに水を含ませて、スーツを叩きながらシミを浮かしながら拭き取りましょう。
強く擦ってしまうと、シミが伸びてしまう恐れがあり、逆に汚れが取れにくくなってしまいます。そのため、できるだけ優しく慎重にシミを取り除くことが大切です。

お手入れする際に便利なグッズ

スーツを長持ちさせるには、毎日のお手入れがかかせません。しかし、お手入れに必要なグッズを持っておらず、どうやってお手入れすればよいかわからない方もいるでしょう。
さらに、お手入れグッズにはさまざまな種類があり、どれを選べばよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、スーツをお手入れするときに、おすすめの便利グッズを紹介します。

スーツ用ハンガー

スーツの毎日のお手入れにかかせないのが、スーツ用ハンガーです。スーツは立体的に作られていることから、一般的な衣服用のハンガーを使うと、型崩れしてしまうことがあります。
そのため、スーツ用の幅が広いハンガーを用意しましょう。また、スーツ用には、静電気防止効果があるものや、除湿・防臭効果がある木製タイプのハンガーがあります。

洋服ブラシ

スーツの表面には、ほこりや花粉、ウイルスなどが付着している可能性が高いため、毎日のお手入れではブラッシングが必要です。ブラッシングを行うときは、洋服ブラシを用意しておきましょう。
洋服ブラシは、生地に付着したほこりなどを落とせるだけでなく、繊維を整えられるので、テカリが出るのを防げる効果があります。基本的には、毎日ブラッシングするのが理想ですが、時間的に難しい場合は、最低でも2~3日に1回の頻度でブラッシングしましょう。

なお、ブラッシングするときは、下から上にブラシを通して、ほこりを浮かび上がらせたあと、上から下にブラシを動かして、ほこりを落としていきます。
洋服ブラシには、さまざまな種類がありますが、弾力のある天然毛タイプがおすすめです。また、カシミアや細いウール素材のスーツには、馬の毛を使ったブラシ、ポリエステル素材のスーツには豚毛タイプのブラシを選ぶとよいでしょう。

衣類スチーマー

スーツにシワができたときや、においを取り除きたいときは、衣類スチーマーを使うのがおすすめです。衣類スチーマーには、さまざまな種類があり、温度やスチーム量を微調整できるものであれば、比較的使いやすいでしょう。

さらに、スチームアイロンとは異なり、ハンガーにかけたまま使用できるので、使い勝手がよいのが特徴です。また、ジャケットやタックがあるスラックスなど、
立体感を維持したいときにも、衣類スチーマーであれば、シルエットを保持しながら表面を整えられます。
また、霧吹きに比べると、短時間でシワをのばせるので、通勤前に使うのもおすすめです。

ズボンプレッサー

ズボンプレッサーを使うことで、15~30分程度で、スラックスのラインを復活させられます。基本的に、ズボンプレッサーを使っているときは、放置していて問題ないので、お手入れが楽なのも魅力といえるでしょう。

また、アイロンをかける必要がなく、クリーニングを出さなくても、ラインがしっかりと出ることから、便利なお手入れグッズといえます。
ただし、ズボンプレッサーを使いすぎたり、使い方を誤ったりすると、生地に光沢感が出てしまうため、使う頻度や使用方法に注意しましょう。

スーツのお手入れに関するよくある疑問

スーツは毎日お手入れすることで、長持ちします。さらに、昨今は、便利なお手入れグッズがたくさんあるため、いろいろ試してみるとよいでしょう。
とはいえ、これまでスーツのお手入れをしたことがなく、メンテナンスについて不安や疑問がある方も多いのではないでしょうか。
ここでは、スーツのお手入れに関するよくある疑問について解説します。

スーツの寿命はどのくらい?

一般的に、夏用のスーツの寿命は3~4年、冬用スーツの寿命は4~5年程度です。もちろん、使用頻度や使用環境、お手入れの状況によって寿命は変わるものの、毎日スーツを着ている場合は、3~5年程度が寿命の目安となります。
ただし、スーツを着用しながら体を動かす機会が多い場合や、車に乗る機会が多くてお尻や背中部分を常に圧迫している状態が多いときは、スーツの劣化が早くなってしまうことも珍しくありません。

そのほか、雨に濡れた日や、湿度が高い梅雨時期などに、お手入れをせずクローゼットなどに保管すると、カビやダニが発生してしまうことがあり、寿命が縮まってしまいます。
そのため、雨に濡れたときは、ブラッシングをしたあと、しっかりと乾燥させることが大切です。
乾燥させる時間がないときは、浴室乾燥機や除湿機などを使って湿度を落とし、乾燥させましょう。しっかりと乾燥させて、保管すれば、3~5年程度、もしくはそれ以上の寿命を期待できます。

自宅で洗濯しても大丈夫?

スーツを自宅で選択してもよいのか気になる方もいるでしょう。毎回、クリーニングに出すのは経時的にも時間的にも継続しづらいので、できれば家の洗濯機を使いたい方も多いのではないでしょうか。
しかし、基本的に家の洗濯機でスーツを洗うことはやめましょう。洗濯機を使うことで、スーツにシワができるだけでなく、型崩れや色落ちが発生することも少なくありません。

さらに、ブラックやネイビーなどの濃い目のスーツの場合、色褪せてしまって、きれいな状態を保てなくなってしまうことがあります。
最近は、家の洗濯機で洗濯できるといったスーツも販売されています。

しかし、洗い方に気をつけなければならないなど、一般的な衣服とは洗い方が異なることがあるため、洗濯表示ラベルを確認したうえで、洗濯しましょう。

まとめ

スーツを長持ちさせるためには、毎日お手入れすることが大切です。帰宅したら、スーツ用のハンガーにかけて、ブラッシングを行いましょう。さらに、スーツが濡れている場合は、劣化の原因となるので、しっかりと乾燥させなければなりません。

また、毎日同じスーツを着用するのではなく、複数のスーツをローテーションして使うのもおすすめです。オーダーボックスでは、オンラインで生地を選び、オーダースーツを購入できます。

さまざまな種類の生地やオプションを用意してあるので、自分に合ったおしゃれなオーダースーツを作成できます。スーツ選びに悩まれている方や、オーダースーツが気になる方は、ぜひオーダーボックスに相談してみましょう。