スーツスタイルを華やかにみせてくれる、ワンポイントのネクタイ。
スーツ姿の中でも面積は小さいため、一見ちっぽけに見えますが、
相手と対面したときに一番目に付くのは、胸元のネクタイなんです。
第一印象にもなるそんな大切なネクタイが汚れていたりしわしわになっていたりすると、だらしないと思われてしまい、自身の印象DOWNに繋がります。
今回の記事では、ネクタイの洗い方だけではなく、最適な本数や素材の選び方、日々のケア、
ビジネス向けからリクルート向けのネクタイのことについてご紹介します。
最後まで読めば、あなたもきっとネクタイマスターになれることでしょう。
1 持っておくべきネクタイの本数は?
1.1 毎日スーツを着用する方
1.2 就職活動中の方
2 ネクタイの生地
2.1 天然素材
2.1.1 シルク(絹)
2.1.2 ウール(羊毛)
2.1.3 コットン(木綿)
2.1.4 リネン(麻)
2.2 人工素材
2.2.1 ポリエステル
2.2.2 レーヨン
3 正しい洗濯方法
3.1 手順
4 アイロンの掛け方
4.1 アイロン掛けの方法
5 日ごろのお手入れ
5.1 これNG!やってしまいがちなアレコレ
5.2 保管方法
6 まとめ
持っておくべきネクタイの本数は?
持っておくべきネクタイの本数は、用途によって人それぞれです。職種によって、スーツを着る機会も変わってきます。
毎日スーツを着用する方は10本前後を目安に、ほぼ着用しない方は最低2本程度用意しておきましょう。
また、ネクタイには衣替えがあって、季節にあわせたネクタイを持っておくことも大切です。
フォーマルな場面でのネクタイは黒、白1本ずつ持っておくといいでしょう。
毎日スーツを着用する方
毎日ネクタイを締める方は、5本以上ネクタイがあればいいでしょう。
最低5本あれば一週間のローテーションはできます。
しかし、もう少しネクタイにこだわりたいという方ですと、
20本以上ネクタイを持っているのが理想です。
春夏ネクタイ、秋冬のネクタイなど、シーズンによって分けたり、
ベーシックなデザインや自分好みのデザインなど、用途によってネクタイのデザインを変えるなど、
ネクタイにこだわればこだわるほど、本数は増えていきます。
春夏ネクタイ:素材は、麻・綿・のあるシルクなどが多い。薄手で軽いもの、寒色のものなどが入る。
※秋冬ネクタイ:スーツやジャケットの素材と同じ起毛感のあるネクタイが含まれる。厚手であるもの、暖色のものなどが入る。
※起毛感があると、カジュアルな感じになりフォーマル性が低下します。また、厚手の物は、ノットが大きくなりやすいため、自分に合うかどうか確認してから購入することをおすすめします。
就職活動中の方
就職活動中である方、仕事柄あまりスーツを着用する機会がないという方は、ネクタイを2~3本持っていれば問題ありません。
(1本では、汚してしまったときに困ってしまうので、プラスで1,2本用意しておくのがいいでしょう。)
また、就活生の方は受ける会社によって、ネクタイを変えるのも手です。ネクタイの色ごとに、それぞれ印象も変わってきます。
誠実な印象をもたれたいとき、熱意をもった印象をもたれたいときなど、何色か用意しておくと面接のときに便利ですよ。
※ただし寒色である水色は冬には向かないため、注意が必要です。
ネクタイの生地
ネクタイは様々な生地で作られており、それぞれ利点があります。
今回は、小倉総本店のスタッフに聞き、実際に調べてきました。
天然素材、人工素材の順で紹介します。
天然素材
シルク
シルク(絹)は、蚕の繭から出来ているタンパク質の繊維です。成分が人の肌に近く、さらには光沢があるため手触りのいい生地となっています。
紫外線カットの効果もあるそうですが、変色しやすいので注意が必要です。
シルクはネクタイによく使われる、最もオーソドックスな生地といえます。非常に柔らかく、ノットを美しく形作ることができます!
シーンを選ばない、オールシーズン使える万能素材です。(店舗で確認してみると、ほとんどのネクタイがシルク100%でした。)
ウール
ご存じ、ウール(羊毛)製。スーツに最もよく使われている生地のため、スーツとの相性は抜群です。
羊毛はシルクのような光沢はありませんが、温かみのある素材が秋冬に向いています。
さらに弾力に優れており、型崩れやシワになりにくく、汚れにも強い素材です。
コットン
コットンは、木綿の種から取れる「種子毛(しゅしもう)」のことです。吸湿性があって肌触りがよいことから多くの衣類に使われいる素材です。
こちらもウール同様、マットで落ち着いた印象ですね。
コットンは、シルクなど組み合わされて混紡素材としても用いられることもあり、こちらの写真のネクタイもシルクが入っています。
混紡素材にすることで、互いのデメリットを補うことができます。
リネン
リネンは亜麻(あま)科の植物で、約8000年も前から使用されている人類最古の繊維といわれています。
ウールが温かみがあり秋冬向きなのに対し、リネンは夏の季節感を楽しむことのできる素材です。
生地は薄く、光沢感があり、 清涼感のある涼しげな印象を受けます。
吸汗速乾性が高く、抗菌、消臭性にも優れているので、汗のかく夏には機能も見た目も最適な素材です。
人工素材
ポリエステル
ポリエステルは、ポリエステル糸または繊維を使用して作られるプラスチックの一種です。
シルクに似て光沢のある生地ですが、比較的安価に手に入れることができます。
シワにもなりにくく手入れも簡単で、ポリエステルのネクタイには白いシャツが合うそうです。
レーヨン
レーヨンは、紙と同じパルプが原料で、光る糸という意味があります。
シルクに似せて作られていて名前の通り光沢があります。
ただし、原料からわかる通り水分を吸いやすく、吸うと膨張して形が崩れてしまうため、その点注意が必要です。
正しい洗濯方法
それでは、ネクタイの実際の洗濯方法についてご紹介します。
ご家庭で簡単にできるので、定期的な洗濯を心掛けたいですね。
正しい手洗い方法を知り、清潔できれいなネクタイで印象アップを図りましょう。
用意するもの ・洗面器 ・衣類用中性洗剤(オシャレ着用洗剤) ・タオル ・ハンガー |
手順
①ぬるま湯を洗面器に張ります。35℃程度の人肌温度が適温です。
②洗剤を適量、洗面器に入れます。
③ネクタイを入れ、手で優しくお湯を揺らすように混ぜます。ネクタイを強くこすると傷んでしまうので注意しましょう。
④数分ほど洗ったらお湯を入れ替え、またお湯を揺らすように混ぜましょう。洗剤が落ちるまで、何度かお湯を入れ替えます。
⑤洗剤が完全に落ちたらタオルで挟み、ポンポンと水分を拭き取ります。このときもゴシゴシとこすりすぎないように注意しましょう。
⑥ある程度水分が抜けたらハンガーにかけましょう。直射日光を避け、日陰に干すのがベストです。
アイロンの掛け方
そもそもネクタイにアイロンをかけても大丈夫なの?という疑問があるかと思います。
前述したようにネクタイにはさまざまな素材がありますが、基本的にはきちんとしたやり方でアイロン掛けをすれば、ネクタイを傷めずに仕上げることができます。
アイロン掛けの方法
アイロンの温度は低めに設定し、必ず当て布を使用します。ハンカチや手ぬぐいなどがよいでしょう。
また、当て布を使用してもアイロンを直接当てずに少し離し、スチームのみを当てます。
直接当ててしまうと熱により傷んでしまうので、軽くスチームを当てるのみにしましょう。
日ごろのお手入れ
ネクタイを長持ちさせるためには、日ごろからのお手入れも重要です。
ネクタイはちょっと気を遣うだけでグンと長く持つものですので、細かなケアに気をつけましょう。
これNG!やってしまいがちなアレコレ
まず、ネクタイを外すときに力を入れて無理に解こうとするのはNGです。ほつれや毛羽立ちの原因になってしまいます。
仕事や就活帰りで疲れているのもわかりますが、結び目はゆっくりほどきましょう。思い切り結び目を引っ張る外し方は、ネクタイの寿命を大幅に縮めてしまいます。
また、ネクタイを結ぶのに慣れていない方にありがちな、ネクタイを結んだまま首だけを外しそのまま保管する方法。
絶対にやめましょう。夏場は汗や湿気によりニオイや汚れの元になってしまいます。
きちんとほどいて、毎朝結び直すよう心がけましょう。
保管方法
ネクタイの保管方法としてベターなのが専用のハンガーにかけることです。朝、選ぶ際にも見やすく取りやすいのでオススメです。
最近では100均でも簡易的なものが売っていますので、そちらを使ってみるのもいいかもしれませんね。
また、保管場所は直射日光を避け、湿気の少ない場所で影干しをしましょう。
まとめ
思い入れのある大切なネクタイをお持ちの方もいることでしょう。
そんな大切なネクタイもケアを怠れば劣化が早くなってしまいます。
特別なネクタイや、毎日使うネクタイを長く使うためにも、ケアを心掛けていきたいものですね。