かっこいいスーツを、さらにかっこよくきめる方法があるんです。
今回はザザホラヤのスタッフ歴10年のIさんより、プロ視点の”スーツの着こなしワンポイントアドバイス”をいただきました!
この記事を読んで知識を深め、一段階上の着こなしをしてみてはいかがでしょうか。
今回は、3つのポイントに着目してご紹介していきます。
1 ネクタイの締め方ワンポイント
1.1 センターディンプル
1.2 サイドディンプル
1.3 アシンメトリーディンプル
2 わずかな違いで印象を左右する袖丈
2.1 長さの正しい確認方法
2.2 ベストな袖の長さは?
3 適切なスーツの裾の長さ
3.1 裾の長さは臨機応変に
3.2 レディーススカート、パンツの丈は
3.3 フィッティングはウエスト位置を正しく
ネクタイの締め方ワンポイント
ネクタイは、結び方ひとつでスーツを引き立ててくれます。ディンプルを作るのも、その方法の一つです。
では、早速ディンプルについてご紹介していきましょう!
ディンプルとは、ネクタイを結んだ時にノット(結び目)の下に出来るくぼみの事で、その種類は80以上もあるといわれているそうです。
これがあるとネクタイが立体的に見えて、平面的な見た目が自然で艶っぽい印象に変わるそう。
ディンプルは、大きく分けると3つの種類に分かれます。
センターディンプル
中心にくぼみがあるものがセンターディンプル。一番オーソドックスな方法で、まじめな印象を与えてくれます。
細め~普通の太さのネクタイにおすすめです。
サイドディンプル/ダブルディンプル
二つくぼみがあるものがサイドディンプルです。
中心に山ができるためネクタイを主張することができる、広い幅のネクタイにおすすめの方法です。
アシンメトリーディンプル
アシンメトリーディンプルは左右どちらかにくぼみが偏っている結び方です。
ネクタイがずれていると勘違いされることもある、なかなかテクニカルで個性的な方法です。
特にジャケットパンツスタイルにうまく組み込むとおしゃれにみえます。
ディンプルは結婚式やパーティーにも向いており、かっこよくかつ清潔感のある印象になるのでおすすめです。
厚いネクタイやシワの入りにくいネクタイは、ディンプルを作るのにぴったりなので、ぜひ挑戦してみてください。
(ただし、ディンプルはマナーというわけではなく、おしゃれの一環なので、葬儀など厳かな場所でするのはNG!)
わずかな違いで印象を左右する袖丈
肩幅や着丈はぴったりなのに、なんだかサイズが合っていない気がする…そう感じる時は、袖の長さがあっていないのかもしれません。
良い印象の袖の長さは、どのくらいなのか…。理想的な袖の長さをご紹介します。
長さの正しい確認方法
スーツを試着して袖の長さを見る時、腕を横に上げて長さを確認してはいませんか?
実はスーツは、横向きに袖が付いているカジュアル服とは違い、袖が下向きに付いています。
この違いから、スーツの場合は腕を上げることで袖が引っ張られて上にずりあがるため、腕を降ろした際に袖丈が長くなってしまいます。
袖の長さは腕を降ろしたまま、店舗スタッフに確認してもらうようにしましょう。
ベストな袖の長さは?
腕を降ろした状態で、手首のくるぶし(橈骨・尺骨茎状突起)が隠れるほどの長さが一般的に適切だと言われています。
就活用などのスーツで、きっちりとした印象を持たれたい場合にはこれがベストです。
しかし、スーツに慣れてきて、Yシャツの袖をダブルカフスにした場合などは、手首のくるぶしから1cmほど短くすると、袖口の存在感を出すことができるでしょう。
Yシャツとのバランス感も重要なポイントです。おさえておきましょう。
適切なスーツの裾の長さ
スーツといえばジャケットにこだわりがちですが、足もとへのこだわりも重要です。
その中でも、裾の長さは、スーツ姿の印象を大きく変える大切なポイントになってきます。
足もとを美しく見せて、締まったスーツ姿を目指しましょう!
裾の長さは臨機応変に
裾の長さにはワンクッション、ハーフクッション、ノークッションの3つがあります。
ワンクッション:オーソドックスな丈の長さです。直立の状態で、裾がシューズを1クッションしてヒモに重なる程度の長さが目安となります。定番の形なので、あらゆるシーンに対応できます。
ハーフクッション:スラックスの裾が靴の甲に触る程度の長さ。カジュアルシーンで流行している短めの丈がビジネスシーンにも波及してきており、スーツスタイルの最近のトレンドとなっています。
ノークッション:すっきりとした細身の、華やかでドレッシーなスーツに似合います。裾の長さは、足のくるぶしの真下あたりの長さが目安となります。
(細身のスーツに長めのダボついた裾は、野暮ったく見えてしまいNGです。気を付けましょう。)
就職活動にオススメの丈の長さは、「ワンクッションよりすこし長め」。
靴のソールから、2~3cm上が目安です。座っても靴下があまり見えない長さでカジュアル感をおさえ、誠実な印象を与えることができます。
また、靴下の丈は座っても肌の見えない長めの靴下を履くのがルールです。
レディーススカート、パンツの丈は
■スカートの丈
レディーススーツのスカートの丈の長さは、ひざの中央か、ひざ下の長さがおすすめです。
丈の長さに関しては、タイトスカートでもフレアスカートでも同様です。
ひざの中央 ひざ下
ただし、背が低い人は、ひざ下のスカートを穿くと少し重たい印象になってしまいます。
その場合は、ややひざ上くらいのサイズがよいかもしれません。
もちろん、スカートの長さだけで考えるのではなく、ジャケットとのバランスを見ることも大切になってきます。
長い丈(お尻が半分程度隠れるくらい)のジャケットなら、ひざの中央程度の丈のスカートを選びましょう。
短い丈のジャケットは、スカートもやや短めであるとバランスが取りやすいです。
■パンツの丈
レディーススーツのパンツの丈の長さは、「ハーフクッション」がオーソドックス。
ハーフクッションは足の甲に裾が少しあたる長さが目安です。
しかし、パンツスタイルのおすすめの裾の長さはパンツによって少しずつ変わります。
フレアパンツは「ヒールが半分隠れる程度」、テーパードパンツ、ストレートパンツは「ヒールが数ミリ隠れる程度」が目安です。
フレアパンツ テーパードパンツ
フィッティングはウエスト位置を正しく
お店で裾上げをするときのフィッティングが正しくなければ、どんなに綺麗に裾上げできても、丈に問題が生じてしまいます。
大切なのはパンツ、スカートを履く際のウエスト位置。
男性は「腰骨あたり」で履き、女性は「おへそのあたり」で履くのが正しいウエスト位置です。
常に正しいウエスト位置で履くことを意識すると、
のちに裾が長く感じたり、短く感じたりすることを改善できます。
スーツの袖やネクタイ、裾の長さを意識して、
細部に気を配った、足もとまで魅力的なスーツ姿を作りましょう。